アイドル観察録(不定期更新)

ハロプロ系、AKB系、スタダ系、ジャニーズ系、その他アイドル全般についての考察や、鑑賞記録。

在宅ドルヲタ初めての参戦~in 私立恵比寿中学フリーライブ 京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)~

そんなわけで、ドルヲタ歴15年=在宅歴15年の私が、初めてアイドルの現場、しかもエビ中の現場に参戦して参りました。
事の発端はフリーライブの開催地が滋賀から京都に急遽変更になった事を知り、「こりゃ行くっきゃないだろ!」と即日参戦を決め込んだ事から始まりました。
毎日ライブ映像を見ては「いつか見たいなぁ」と思っていた私にとっては願ったり叶ったり。
行く事が決定してからはウキウキで、毎日「あと○日でライブだ~」と数えてました。

参戦計画概要

  • ぼっち参戦(連れなし)
  • 装備なし(私服)
  • 物販購入予定なし

細かい事は気にせず、とりあえずライブだけを楽しむために極力計画はシンプルに。(予算が無いとも言う!)

前置きが長いですが、それでは本編へ。

出発

2時間前に京都府北部の地元から出発。
京都に行く事はしょっちゅうですが、宇治に一人で行くのは初めて。
山陰本線→京都→JR奈良線京阪バスを使って行きました。
ダイヤの乱れも無くスムーズに予定通り到着し、宇治駅南口のバス乗り場へ。
天気が良すぎて暑かったのでセブンイレブンポカリスエット、ついでに昼食のおにぎりを購入。

真面目にヲタクの人が見当たらなくてアレッ…?ってなったのですが、横を見たら紫Tシャツの真山ヲタの女の子と、バタフライTシャツを着た男女御一行様を発見してなんだか安心しました。そうだよね、居ないわけないよね!
早く着きすぎたので結構待って、11時45分のバスで太陽が丘へ。

到着

バスの中は結構なヲタ率で、ヲタの声を聞きながら太陽が丘のゲート前までバスは連れて行ってくれます。まるで遠足です。
そして到着し降りたはいいものの、広すぎてどこがライブ会場か分からないという事態が発生。よくよく見たら目の前の階段上ったらすぐだったんですけどね。

目の前に居るファンと思われる男の子が「もう始まってるよ!早く行こうぜ」と友達と2人で元気に走っていく中、既に疲れきった私は焦りもせずヨボヨボと会場に到着。すると見えてくるカラフルなエビ中ファミリー。なんだか音楽も聞こえます。というか既に会場の雰囲気が出来上がっている!どれどれとライブ会場の方へ行くと公開リハーサルやってました。(写真はリハ終了後撮ったものです)

まだライブが始まっていなかったのでフリーエリアの一番最前までお邪魔させてもらい、「撮影禁止」の看板を避けながらメンバーを確認。当たり前だけど…居ます!現実にアイドルが存在している様子を初めて見ました。衣装はバタフライエフェクトのやつじゃなくて、武道館で着てた初期衣装オマージュの制服ワンピースでした。愛しの真山はどこ…と探すといつものポニーテールがない。衣装の出席番号の「3番」を見つけ、居た!と思い顔を見ると…

まさかの髪下ろし

壊れるかと思いました。真山さんのストレート髪下ろしなんて貴重すぎる。日差しが降り注ぐ中スカートをなびかせ、髪が風に揺れる様は完全に少女漫画のヒロインでした。真山さんついに漫画のキャラクターになっちゃったの。

そんなアホな事を考えながらひたすら真山を見ているといつの間にかリハ終了。ありがとうございましたー!とハケていくメンバー。全力で手を振り、13時の開演までしばし休憩。

エビ中券はさっさと手に入れておいた方がいいなーと思い、通常盤1枚予約で無事エビ中券を確保。

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これが…これが夢にまで見たエビ中券!と一通り幸福に浸り、適当な場所を探して買ったおにぎりを食べました。

開演

そして13時、ついにライブが開演!先ほど見たフリー最前は既に人で埋まっていたため、人の間を探して無事メンバー全員確認できる場所を確保。買った飲み物や食べ物のゴミはコンビニ袋に入れてカバンに結び付けて自分の足元に置きました。皆持ち物はそうしてる感じ。

セットリストは以下。

  1. ebiture
  2. 未確認中学生X
  3. 踊るガリ勉中学生
  4. MC
  5. バタフライエフェクト
  6. アンコールの恋
  7. パクチー
  8. MC
  9. 手をつなごう
  10. 挨拶

1. ebiture

キーンコーンカーンコーン…とお馴染みのチャイムで始まり、いよいよエビ中のライブに来た!という興奮が高まってくる中、私立恵比寿中学父兄の皆様~から揃ったクラップ、そしてメンバー登場の際のウオォォォ!のファンの声。本当にヤバかったというか気持ち良かった!やっぱり凄く一体感のある現場です。アドレナリン出まくり!
スターダストのエビ中です☆と可愛く踊るエビ中を見てテンションがガンガン上がっていきます。

2. 未確認中学生X

ぁぃぁぃの背後から美怜ちゃんが腕を回すお馴染みのポーズでおおっ…と高まる会場。イントロが流れると半端なく盛り上がる会場!盛り上がりすぎて真山のガニ股踊りを見忘れました。サビのずっきゅんずっきゅん!の振りは超楽しい。公開リハではコールとか振りコピ全然出来なかったのですが、この曲は全然出来る。というか大人しくしてるほうが無理。

3. 踊るガリ勉中学生

既に疲れた後、次はなんだ?と思うと美怜ちゃんの「ガリ勉最高~!」来たー!って感じです。これも必死にフリコピ。ガリ勉は振りをあんまり覚えてなかったのでガリ、ガリガリガリ~♪の部分は力を入れて必死にやりました。

4. MC

「朝のチャイムが鳴りました!私たち、私立恵比寿中学です!」いやーこの声が聞きたかった。深々とお辞儀をするメンバー。感慨深い。ちょっと喋っていつもの自己紹介へ。順番は忘れましたが安本さんで始まり真山で終わりました。京都と言うことで必死に慣れない関西弁で喋るメンバー。もれなく変でしたが真山はわりと聞けるやつでした。

5. バタフライエフェクト

一応練った構成なのでしょうが、全てが行き当たりばったりに見えるこのグダグダっぷりw 新曲ということもありまだコールや振りが決まってなくて曖昧で、とりあえず色々やってみましたがサビの蝶の振りは揃ってました。

6. アンコールの恋

またも新曲。ラジオ音源聞いただけなのでフルは初めて。風がさわやかに吹く会場で聞くこの曲は最高でした。切ない感じのメロディーが涼を運びます。歌詞は覚えてませんがセリフがありました。

7. パクチー

ズンズンズズン♪と重低音の効いた電子音のイントロが流れた瞬間「まさか!」という雰囲気に包まれる会場。この曲が生で聞けるなんて本当に幸せでした。揃ったキレキレダンスを十分に堪能しました。

8. MC

この時のMCは何言ってたか全然覚えてないです。

9. 手をつなごう

ラスト曲がこれかー!って高まり方半端じゃなかったです。この曲は絶対一度生で聞きたいと思ってたので、イントロのひなたソロで震えました。「ほら、ほら、手をつなごう!」でメンバーが手を繋いで翳す多幸感。変な声出そうでした。曲が進むにつれてどんどん盛り上がる会場、フリーエリアは拳を作るだけの人が多かったんですが優先席のファンの人は男の人同士で完全にガッチリ手繋いでて恋人繋ぎ。横が男の人だったのでさすがにそんな勇気ありませんでしたが、友達と来た人は楽しいだろうなーって思いました。大サビのあたりでは地元の物産店の人や遠くから見ているファンの人も完全に拳を皆前に翳し、なんかもう大いに幸せなミサでした、ありがとうございました。あの瞬間の幸福感っていったらハンパじゃない。

10. 挨拶

これで終わりじゃないだろー、ゲタ箱とか仮契約とかあるだろーと思ってたらまさかの完全終了でした。ゾロゾロとハケていくメンバー、ファンの「え…終わり?」「終わりかぁ」の声。そこで突然アッ!と叫ぶ美怜ちゃん。えっ…もしかして!となる会場。「握手会宜しくお願いしま~す☆」ズコー。確信犯!?

エビ中ボケボケですね(褒め言葉)。

ライブ終了後、盛り上がりすぎて完全に体がヒートアップし、これじゃいかんと涼を求めて敷地内の施設へ。お茶を飲み、中で売っている箱アイス(チョコミント)を買って一息つきながら外に出ます。するとなんだか周りがザワザワ。気づくと横に…ぁぃぁぃ!りななん!多分美怜ちゃん!普通に居ました。驚いて集まるファンをよそに、さわやかに手を振りながらテントの中に。残りのメンバーも噴水広場で大はしゃぎ!その中に真山も。

一通り癒されてその辺をうろうろしていると、いつの間にか握手会の列が出来上がっていました。
握手レーンは3つあり、安本・柏木・小林組、廣田・中山組、真山・星名・松野組。もちろん真山レーンに並びます。待ち時間は20~30分だったかな。

握手会

何を言おうかっていうのはずっと考えていて、パターンAが無難に「初めてだったんですけど楽しかったです!大好きです!」。パターンBが「姉妹で応援してます!また京都来てな!」でした。このどっちかで行こうとずっと思ってたんですが、直前に悪魔のささやきが聞こえます。

「いつもブログにコメントしてるじゃ~ん、きのこ星人って名前でさ~。分かりやすい名前だから覚えててくれてるかもしれないよ~、真山記憶力いいって噂だし~。今日赤ボーダーで行くってコメントしてたじゃ~ん?名前と赤ボーダーの照らし合わせで分かってくれるかもよ~?持ってきた手紙も渡しちゃえよ~」

人間何をしでかすか分からないものです。悪魔と仮契約をした私は手を消毒してスタッフさんに手紙を預けようとしましたが、「プレゼントBOXがあるのでそちらにお入れください。あるいは本人に直接お渡しください」と言われ、プレゼントBOXとやらを見ると真山の足元に「真山」とでっかく書かれたダンボール箱。まさかアレに?どうやって話しながら入れるの?目逸らしちゃうじゃん!かといって本人に…いや…やめよう。
結局直前になって手紙はしまいこんだものの、悪魔との契約は終わっていません。真山と目が合います。

余韻に浸る間もなく後ろからスタッフに背中をぐににと掴まれ剥がされます。あっけない。あまりにも、あっけない。今まで散々考えた言葉、計画全てガシャンと音を立てて壊れました。名前を覚えていてくれたらという無謀なリスクをチャンスと思い込んで、結果「ただの変な人」と思われただけじゃないか。一番言いたかった大好きですも言えず、手紙も渡せず…私はエイリアンだということを証明しただけ。ああ、一体何をしに来たのだろう。これを伝えてどうするのだろう。

離れる目と目、手と手。こんなにスロモーションに見えるなんて。

しかしまだ握手会は終わっていません。漂流する石がつっかえたかのように美怜ちゃんに漂着します。キラキラキラ~☆と音が聞こえてきそうな澄んだ目でこちらを見てくるスーパーアイドル美怜ちゃん。何か、言わなければ。

もうほんっとに、何をしに来たのだろう。

あっさりテントから出て行き、その後しばらく事実を信じられませんでした。悔しい。満面の笑みを作ってくれて待っているアイドルに対して、恥ずかしい。携帯を握ったまま口を開けてその場に同じポーズで座り込む事1分半。時が永遠に思えた。全てがマヌケです。そうしていると他のファンの「ヤバかった」とか、女の子が「美怜ちゃんゲロ可愛かった~」「マジヤバかった~」とか言葉を交わしているのが聞こえてきます。そうだ…いいじゃないか。別に何も言えなくたって、見れただけで。存在を確認できただけで。それだけで1700円と交通費の価値はあったというものだ。

何も振り返らず立ち上がり、会場を後にしました。バス停に向かって歩く時間は少しだけ虚しかったけれど。

退場

私にとってのイベントは終わった、もうチャンスはない(金銭的に)。そう考えて揺られるバスの中を過ごしました。それにしたって発した言葉が「きのこ星人」…お前が何星人だろうがどうでもいいんだよ…とか多少のモヤモヤはありましたが。
下ろされた場所はサークルKサンクスの目の前だったので、エビ中がキャンペーンしているフローズンシェイクを飲む事に。冷たいものばっかり食べてるな。

美味しいんだけどストローが太すぎて、ズボボズボズボ…とあまり気持ちのいいものじゃない音がしてちょっと不快でした。普通のストローでいいじゃん、とか思いながらさっさと飲んでJR宇治駅へ戻りました。もう何もかも振り返らない、そう決めて。

帰宅

電車に乗っている間ずっと「きのこ星人?えっ?どこが?」という真山の声と顔が頭から離れませんでした(思いっきり振り返ってるじゃん!)。前向きに考えて、インパクトというか爪あとを残したから逆に覚えてもらえたかもしれないとか、驚いた真山の顔とか貴重だったよ、とかそういう方向に持って行こうとしましたが、それにしても応援しているとか大好きとかそういう無難に見えて一番嬉しいだろう言葉を掛けられなかったのは残念で仕方がなくて。いつかチャンスがあったらリベンジしたい!と何度も思い帰路に着きました。

これだけ見たらなんか悲惨な初参戦みたいに見えちゃいますが、物凄く楽しかったです!後悔したのは握手だけで、ライブ中も特に何もなく応援できたし、何より憧れの子たちを見れたという経験はとっても嬉しいものです。こうやって各地で無料でライブしてくれるという事実だけでもうとんでもないものなのです。私立恵比寿中学の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました!

最後に。

真山、きのこ星人だよ☆(吹っ切れてる!)